2011/12/21

「はだあし」無事終演&アフタートーク出演情報

#2「はだあし」、無事に全日程終了いたしました。
いまは、公演後の呆然とした身体をもてあましています。
その呆然からなかなか抜け出せないほどに、充実した時間でした。
ともに作品と向き合ってくれた出演者・スタッフに感謝が尽きません。
そして、寒い中、ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。
またきちんとまとめて、文章にしようと思います。

京都造形芸術大学舞台芸術学科卒業制作公演の
アフタートークに出演しますので、そのお知らせです。
自分の公演でアフタートークをしたことないのに、
後輩の作品でトークをするなんて、、と、すでに緊張しておりますが。
私は23日(金)18時のアフタートークに出演いたします。

 ***

居留守
『わたしのいるところだけなにもない。』
テキスト --- 多和田葉子
演出 --- 山崎恭子 


2011.12.23(fri)14:00/18:00☆
24(sat)11:00/14:30★
☆★終演後にアフタートークあり

会場 --- 京都芸術劇場 studio21

料金 --- 無料(予約優先)

ご予約・お問い合わせ
kbg_irusu@yahoo.co.jp
京都造形芸術大学舞台芸術学科2期生卒業制作特設サイト

***

多和田葉子さんのテキストを彼女たちがどのように立ち上げるのか、楽しみです。
入場無料ですので、お時間ある方はぜひぜひ、造形大のstudio21にお越しください。

和田

2011/12/13

間もなく劇場入り。

あつかっているモチーフがモチーフなだけに、
ひとの足もとばかりみている日々です。

#2「はだあし」、いよいよ劇場入り直前となってまいりました。
スタッフさんとの打ち合わせを経て、
何度か書き換え、細かく書き足し、
足したと思えば削った構成も、ようやくととのってきました。
稽古場でかさねた時間は、劇場の空間の中でどう結晶するのか。

京都の底冷えがはじまりました。
空気が澄んで、身体もひりひりと冴えてきます。
冬を呼吸しながら、劇場入りにのぞみます。

ご予約も、お待ちしております。
現在、どの回もまだ受付中です。
詳細はnextよりどうぞ!

和田

2011/11/29

地図を眺める。

構成表初稿があがって一週間。
わたしの稽古のやり方にとって、
構成表とは、地図のようなものだと思います。

稽古の最初の段階では、
島や海や大陸や、山や森や平野や街や、
生き物や植生の分布図がばらばらに生成されていって、
それをある瞬間に、緯度と経度の中に配置する。

次の稽古では、
それを眺めて、俳優の身体と一緒にそこを旅して、地形を検証する。
つながっていると思っていた道が断崖で、
想像していなかったところにけものみちがある。
(このとき、できるだけこまやかに歩きつくそうとすること。)

どんな風景が見えるのか、見えてこようとしているのか、
そして自分がどんな風景を見たいと思っているのか。

稽古じゃない時も、構成表をぺらりと一枚目の前に置いて、
ぼーっとしていることがあります。
なんだかつながりがおかしいと思ったら、折り曲げたり、はさみで切ったりします。

そして地図は少しずつ更新されていきます。

明日もあたらしい地図を携えて、稽古にのぞみます。

和田

2011/11/23

鋭意、稽古中です。

構成表の初稿ができました。
ばらばらに立ちあげていたいくつかのシーンを、
ひとつずつ手触りを確かめて並べる。
それを出演者の4人に手渡し、なぞってもらう。
すると、ぼろぼろと、想像通りにはいかないことがたくさん出てきます。

ここからが、勝負です。

和田

2011/11/07

本チラシ完成!

「はだあし」の詳細情報、「next」にアップしました!
予約受付もスタートしております。
ご予定お決まりの方はぜひぜひご連絡くださいませ。

#1「巣」に引き続き、岸本昌也くんデザインの本チラシも先週末から各所で配布を始めました。今回のチラシは写真をメインビジュアルにもってきています。イメージを伝えて岸本くんに撮ってきてもらったものですが、まるで声が聞こえてきそうだ、と思った写真です。岸本くんとは学部の卒業制作の時からの付き合いですが、いつもぴたっとくる仕事をしてくれるので、本当に助かります。今のわたしの名刺のデザインも、彼がやってくれました。
そんな本チラシ、どこかでお見かけになったら、ぜひお手にとってまじまじとご覧ください。

明日の稽古からは、別の公演に出演していた飯坂さんも合流してきてくれます。少しずつあたためてきたイメージを、かたちにする作業へ進もうと思います。

和田

2011/10/05

#2も本格始動

制作として参加していた白井剛さんの『静物画 - still life』京都公演、無事に終了いたしました。稽古場を見つめ、リハーサルに寄り添い、本番に立ち会えたことの幸福を感じています。
この作品に参加したことを、きちんと言葉にしないといけないとおもっています。
とにかく、次は東京公演。
(前売りチケットは完売しているそうです…。)

そして、したため#2も本格始動しております。
仮チラシも配布を開始しました。仮チラシに掲載している情報を、
nextにアップしたので、ぜひぜひご覧ください。
また公演時間、チケットのことなど、近日中に公開いたします。

稽古できるよろこびを、しみじみ。

和田

2011/09/14

KYOTO EXPERIMENT !!

ご無沙汰してます。和田です。

したため#2、鋭意準備中です。
間もなく情報公開いたします。今しばらくお待ちください。
稽古はこっそりはじめています。

そして、京都の秋は、KYOTO EXPERIMENT!(9/23-10/16)
昨年第一回目を開催した京都初の国際舞台芸術祭です。
昨年はPort B/高山明さんの「個室都市 京都」という作品に参加させていただき、
今年も、白井剛さんの「静物画 still life」という作品の制作のお手伝いをさせていただいてます。
この作品は初演を観客として観ているのですが、
もしかしたら今まで見たダンスで一番じゃないかと思うぐらい興奮した作品でした。
そんな作品の再演に少しでも参加できるなんて、驚くべき幸福です。
現在、残暑の京都にてリハーサル進行中。
初演からさらにブラッシュアップされた「静物画」、ぜひご覧ください!
また、この作品は10月末にF/Tでも上演されます。
こちらも魅力的な空間での上演、お楽しみに。

*****

【京都公演】http://kyoto-ex.jp/
9月30日(金)− 10月2日(日)@京都芸術センター 講堂

【東京公演】http://festival-tokyo.jp
10月27日(木)-30日(日)@自由学園明日館 講堂

*****

また、したための和田として、KYOTO EXPERIMENTにこんな形でも参加します。

*****

【フェスティバル・フォーラム】 
http://kyoto-ex.jp/event/festival_forum/

(1)座談会 「私たちは舞台で何ができる?」
若手演劇人の「現在」を考え「未来」を見据える演劇大会議

ゲスト:
大﨑けんじ(「イッパイアンテナ」)
杉原邦生(「KUNIO」主宰/“GroundP★”コンセプト)
和田ながら(「したため」)
ホスト:
高田斉(『とまる。』編集)


日時:9月27日(火)19:00-21:00
会場:flowing KARASUMA 2F
料金:500円(要申込)


*****

どんなことをお話できるかはわかりませんが、
実感を、素直に、誠実に、言葉にする機会にできたらと思っております。
こちらもお時間あればぜひお越しくださいませ。

和田

2011/07/06

SPURT 2011

カオスの間での「五感」に引き続き、
ふたたび展覧会に参加します。

といっても、和田が在籍している大学院の展覧会です。
修了作品に向けての中間発表会という位置づけで、
プレゼンなども予定されており、今から緊張しています…。
和田は2月に上演した「巣」の記録映像・写真を展示します。

*****

京都造形芸術大学大学院展 SPURT 2011
http://aube.kyoto-art.ac.jp/arc/110716/index.html

会 期:2011年7月16日(土)~2011年7月28日(木) 10:00~18:00
会場:京都造形芸術大学 ギャルリ・オーブ

入場料:無料
休館日:会期中無休
主 催:京都造形芸術大学大学院芸術研究科


*****

この展覧会に合わせて、「巣」の記録映像をまとめたものができあがり、それをチェックがてら全編見たのですが、本番から時間を経て、映像でふたたび作品に出会うというのは、また特別で、興味深い体験だなと思いました。液晶を眺めながら、あの日、劇場に立っていた3人の出演者の身体の感触を思い返していました。全部知っているはずのパフォーマンスなのに、時にはふきだしてしまったり。
展覧会には、もちろん他の領域の院生の作品も多数出品されます。
見ごたえのある展覧会になるはずなので、ぜひお越しください。

あと、マレビトの会のマレビト・ライブを手伝っています!
こちらもぜひぜひ。刺激的な試みです。
http://www.marebito.org/

和田

2011/06/29

無事に終了いたしました。

「よいにおい」、無事に最後のパフォーマンスも終了いたしました。

今回のパフォーマンスは、ほんとうに偶然いただいた機会でした。はじめて行く場所/はじめて出会う人との刺激を浴びながら、自分がこころみたいことに真摯に向かうことができたように思います。そしてそのこころみというのが、実は「したため」という名前に深く結びついていることを、くっきりと確認した、そんな日々でした。

日々のこと、日々の身体のことを、つぶさに見つめること。そしてそれを記述しようとすること。そして記述しそこねること、そのとりこぼすなにかを、それでもどうにかして言葉と身体でとらえようとすること。そして、お客さまのひとりひとりとたしかに関係を結ぶために、その宛先を誠実につづること。
それを「したためる」と呼んでみよう。そう思いました。

観にきてくださった皆さま、ほんとうにありがとうございました。
この作品について、いろいろなお話ができたこと、忘れません。
そしてカオスの間を味わってくれることが、とても嬉しかったのでした。

そして、当初は30分にも満たないだろうと想像していたものの、
ふたをあけてみれば40分を超えるパフォーマンスを、(しかもソロを)
上演のたびにあたらしく取り組んでくれた鴨嶋さんには感謝がつきません。


そして、並行して参加していたゲッケン・オルタナ・アートセレクション「どこか、いつか、だれか」も無事に終了いたしました。こちらの現場でもたくさんの出会いがあり、考えることも多く、とても貴重で充実した時間でした。

場所や、ひと。2011年6月にむすんだいくつもの縁が、これから先も幸福なかたちで続いていくことを、ほとんど疑っていません。

したため。
次の作品発表は年末を予定しています。

どこへいこうとするのか、どこまでいけるのか、したためるという欲望によって。

和田

2011/06/12

初日でした。

カオスの間「五感」展、スタートいたしました。
したためはオープニングパーティーにて「よいにおい」初披露。

美術の展覧会なのでお客様も美術関係の方々が多く、
パーティーで食事やお酒も楽しみつつのざわざわした空間での決行は
ちょっと不安もありましたが、
パフォーマンスがすべりだすと、場の集中力の高まりを感じました。
スリリングな時間でした。

ソロパフォーマンスはやっぱり負うものが大きく、
終わったあと、鴨嶋さんはぐったり。
私も、まずは最初の上演に到達した、
ということでほっとできたということもあり、ちょっぴり呆けてしまいました。
パーティーのお酒でほろ酔い。

しかしまだまだ8回も上演させていただける機会があります。
いろいろ試したり遊んだり、この作品とあの空間を楽しみつくそうと思います。

みなさまのご来場、お待ちしております!

次回以降の上演日程……

12日(日) 15:30~/18:30~
14日(火) 19:00~
18日(土) 12:30~
19日(日) 14:30~/18:30~
20日(月) 19:00~
26日(日) 19:00ごろ(クロージングパーティー)  

2011/06/07

カオスの間にて。

発表会場のカオスの間にて、稽古をしてきました。

ここにきてまた新しいテキストにあたっています。
時間がないこともあって不安もありましたが
実際に鴨嶋さんに渡して読んでもらうと
むくむくとイメージが育っていきます。
場所にもまた頭と身体を刺激されて、
ぼんやりとしていた作品の輪郭が、ぐっとくっきりしてきました。

特に嗅覚なんて、現場性以外のなにものでもないのですね。

ここ一年の自分の関心は
ずっとつながっていたんだなと確信しました。

本番間近だからといってむやみに焦らず、
じっくりと粘っていこうと思っています。

和田

2011/06/02

くんくん。

本日は「よいにおい」の稽古でした。

演出の和田と俳優の鴨嶋さんのふたりきり、
一対一の稽古場は静かなのかと思いきや
わたしの笑い声がやんやと響き、やかましくやっております。

なんとなく作品の方向性が浮かび上がってきました。

稽古が終わり、お互いに宿題を持って帰りました。
その宿題を持ち寄る来週の稽古、今から楽しみです。

和田

2011/06/01

次回作情報!

ご無沙汰しておりました。

個人的にブリュッセルに旅行に行ったりなどしていました。
目的は、クンステンフェスティバルデザールという国際舞台芸術フェスティバル。
いち観光客、いち観客として、非常に充実した時間を過ごしました。
旅行の様子については個人のブログにアップしています。
http://nagarahiragana.blog21.fc2.com/

さて! いよいよしたための次回作の情報がまとまったのでお知らせします。
6月11日(土)から京都・東山三条のアートスペース、カオスの間ではじまる
「五感」展に、参加作家のひとりとしてパフォーマンスを出品いたします。
テーマは嗅覚、タイトルは「よいにおい」、出演者は鴨嶋美幸さんです。
30分弱ほどの、こぢんまりとした作品(になる予定)です。
以下のようなスケジュールで上演いたします。

6月11日(土) 18:30(オープニングパーティー)
12日(日) 15:30~/18:30~
14日(火) 19:00~
18日(土) 12:30~
19日(日) 14:30~/18:30~
20日(月) 19:00~
26日(日) 18:30ごろ(クロージングパーティー)  


場所の詳細など、詳しくはnextをご参照ください。

旅行中はさぼっていましたが、したためtwitterでも
今回のパフォーマンスにまつわるつぶやきをぽろぽろこぼしています。

ぜひお越しください!


また、並行してマレビトの会のmarebito LIVE / studiesや
GEEKEN ALTERNA ART SELECTIONに参加しています。

もりもり活動しております。

和田

2011/04/13

新年度。

しばらくほっといてしまいました。

このたびの震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

私はあの日、京都にいたので、何事もありませんでした。
部屋でひとり、ただただテレビの情報とネットの情報を追いかけていました。

いつも行くスーパーに置いてあった募金箱は
その成果を知らせる貼り紙と引き換えにその姿を消したけれども、
まだ心休まらない方々がたくさんいらっしゃるということを
忘れてはいけない。

舞台芸術をやっていて培われているはずの
ひとへの「想像力」を欠いてはいけない、そう肝に銘じました。

和田ながら

2011/03/07

無事に終了。

ぼんやりしていたら一週間経ってしまいましたが、
したため#1「巣」、無事に終了いたしました。

あれこれと細かな事後処理に追われたりもしつつ、
公演直後というのはやはり
どこかぼんやりしてしまうものですね。

「巣」は、ユニットの立ち上げというだけではなく、
自分にとって非常に意義深い作品になりました。

もとづくテキストなしに、
俳優とのやりとりの中でゼロから立ち上げていく作業は
ずっと暗い中を手さぐりしているようで
常に不安をともなっていましたが、
同時に、そのスリリングさに衝き動かされてもいました。

そして本番の体感。
舞台作品とは観客と関係を結ぶこと以外に成り立たないのだ、
ということをとても強く感じました。
語弊を恐れずに言えば、4回公演なら4回、
本当に「いちいち」観客との関係を築かなくてはいけない。
もちろんそんなこと当たり前で頭ではわかっていたのだけど、
それをあらためて、身体をもって理解しました。

観ていただいた方の感想のことばを収集しています。
いろんなまなざし、いろんな言葉によって
作品がもう一度照らされていくような感じがします。

またいつか
もう一度「巣」をつくりたくなる日が来るんだろう、
と、なんとなく予感しています。

ご協力くださった方々、応援してくださった方々に、
たくさん励まされました。ありがとうございました。

いつまでたっても悩み続ける私に付き合ってくれたスタッフ、
そして一緒に悩みながら稽古を重ねてくれた俳優への感謝は
言葉では足りません。

そして、ご来場いただいたみなさま。
本当にありがとうございました。

(まだ何も詳しいことは決まっていませんが、)
したため#2も、がんばります!

和田

2011/02/25

あと19時間。

日付変わりまして、したため#1「巣」、本日初日でございます。

小屋入り2日目は、昨日終わらなかった分の明かりづくりからスタート。
ちょっとトラブルもありましたが、きっかけ稽古と続いて、
夜はゲネプロ(本番通りのリハーサル)でした。
どうしても当日来られない! という方々をお招きしてのゲネプロだったので、
リハーサルといえどもお客さんを迎え、ぴりりとした緊張感がありました。
来てくださった方からは感想をうかがったり、
差し入れをいただいたり、嬉しかったです。

ゲネプロの成果と言えば、なかなかのもの!
明かりや音が入った上での時間の流れを体感でき、
ああでもないこうでもないとずっと悩んでいたシーンが
鴨嶋さんによってとうとう革命的な進化を遂げたり、
まだまだ粘って追及していくべき課題が見えたり。

そうそう、昨日のブログで書いた「出村さんは変化球」ですが、
音響操作のKさんから
「出村さんは変化球じゃなくて魔球だ」
との指摘を受けましたので訂正いたします。
出村さんの魔球にガツンとデッドボール、喰らうと病みつき。

したため#1「巣」が幕を開けるまであと19時間。

まだまだご予約受け付けております。
当日ふらりといらっしゃった方にも当日券のご用意あります。
たくさんの人に見に来ていただきたいです、
そして巣について、たくさんの話をしたいです。

ぜひぜひ。
劇場でお待ちしてます。

和田

2011/02/23

小屋入り初日。

小屋入り初日、無事に終了いたしました。

朝、各所から荷物を搬出して、劇場へ。
午前中は音響さんと照明さんの吊りこみ。
午後は立ち位置確認など兼ねてざっくりと通し稽古。
明かりのフォーカス作業を経て、夜は音づくりと明かりづくりでした。

制作の今野さんが炊き出しをしてくれて、
お昼はカレー、夜は豚汁をいただきました。
なぜか彼女はずっと笑いながら料理をしていました。
あんなに楽しそうに料理をするひと、初めて見ました。
なんともほがらかです。すばらしい。


明後日に初日を控え、
ここで俳優さんたちをご紹介します。

まずは鴨嶋美幸さん。
和田の同期生。昨年度の卒業制作「したため」にも出演してくれました。
といっても、彼女は舞台関係では映像がらみでお仕事するのが中心で、
今のところ、女優・鴨嶋を見ることができるのはしたためだけ、となっています。
しかしひとたび見れば、
彼女からにじみでてくるなんともいえない味わい深さの虜になること間違いなし!

重実紗果さん。
後輩で、現在造形芸大の一回生、今回の座組で唯一の10代です。
大学で伊藤キムさんの授業を受けている姿を見て惹かれるものを感じ、
勇気を出して声をかけてみたのが出会いです。
若くてキラキラしてます。まぶしい!

そして出村弘美さん。
彼女は大学のひとつ上の先輩。
この秋冬シーズン(むしろ春まで?)出演作の途切れない売れっ子さん!
学部生時代に一度だけ授業公演でご一緒したことはあるのですが、
ここまでがっぷりと共同作業したのは初めてです。
魅力的なたたずまいの方です。
思いもよらぬ変化球をたくさん持っていらっしゃいます。

とにかく味のある彼女たちを、ぜひアトリエ劇研で目撃してください。
まだまだお席ございます。ご予約、お待ちしております!

和田

2011/02/22

最後の稽古。

昨日は照明の小嶋さんと午前3時まで打ち合わせ。
なんと、お店を3軒も渡り歩きながら!
打ち合わせの三次会とは、これいかに…

そして今日は劇場入り前、最後の稽古。
衣装、音響、制作、照明のスタッフ陣、
そしてスチール撮影をしてくれる徳永さんも見に来てくれました。
細かい部分を詰めていくシーンもあれば、
ここにきて大きく手を入れたシーンも。

いよいよ明日は劇場入り。

大学に入学した春、
初めてアトリエ劇研で先輩の作品を見て、すごく興奮したことを思い出しました。
いつかあの劇場で自分もやるんだって、ひとり上気しながら部屋に帰った。
その劇場で、いま、自分が作品を発表しようとしている。

ふしぎに心静かです。

本番まで残りわずか。がんばります。

みなさま、ぜひぜひ、観に来てください。

和田

2011/02/19

最後のオフ。

いよいよ本番まで残り一週間を切りました。「巣」です。

昨日は通し稽古をしました。そして俳優とスタッフとミーティング。
まだぼやけがちな作品の輪郭をくっきりとさせるために必要な作業を挙げていき、
これから詰めていかなければならない課題について話し合いました。
ちなみにミーティング場所は稽古場近くの王将。
なにを食べるか、注文の瞬間まで悩んでいたのは照明の小嶋さんでした。

さて、この土日は稽古がありません。最後のオフ。
ここで必要なものを集めたり、構成台本をちゃんと仕上げたりしたら、
週明けからは千秋楽までノンストップです!

ああ、いよいよ。
身体も心もそわそわして、むずむずして、
とても落ち着いていられないのだけど、
この作品によってなにを見つめたいのか。
ただひたすら感覚を澄まして、思考の突端とがらすのみです。

和田

2011/02/15

チョコレートな雪の日。

初日まであと10日。
粛々と稽古を重ねています。
踏みしめて、踏みしめて、
そこからどんな水が湧いてくるのかを探るように。

バレンタインデーの稽古、演出卓には持ち寄りのチョコがたくさん。
集まったのは女子ばかり、休憩ごとにみんなでもぐもぐ。
舞台監督の肥田さんが持ってきてくださった動物チョコがかわいかった!
ちなみに私は黒いキットカットの袋を持ってきました。
「大人の甘さ」って書いているやつ。初めて食べたけどおいしかった。
暖房が直撃していたので、最後はちょっと溶けてふにゃりとしていました。

しかし京都は寒いです。今日も雪がじゃんじゃん降っていました。
稽古が終わったころには止んでいたのでよかったのですが、
メンバーに自転車通いが多いので、雪は死活問題です。危険!
本番のころにはあたたかくなっているとよいのですが…。

さて、ご予定お決まりの方はご予約をば、お願いいたしま~す!
ご連絡いただくたびにメンバーのテンションが上がりますので、、ぜひぜひ。
sitatamekikaku_su@yahoo.co.jp

和田

2011/02/10

大工事しています。

4日に行った通し稽古では、たくさんの課題が見つかったわけですが、
このタイミングできちんと壁にぶつかれるっていうのはいいこと!
とポジティブにとらえ、ひとつひとつ、悩み試行し大工事、の日々です。
今日も、ふたつのシーンの様子がガラッと変わりました。
通し稽古を経て、よりよい表現へみんなで向かっていく、
そんな一体感が少しずつ生まれているような気がします。
あと2週間、焦りもありますが、ここが踏ん張りどき。

さて、稽古場ではもちろん作品の話をしますが、休憩中には雑談もします。
最近は、それぞれが観た映画の話になることが多いです。
私が観たのは「ソーシャルネットワーク」と「冷たい熱帯魚」、
鴨嶋さんが「ノルウェイの森」、重実さんが「バーレスク」、出村さんが「冷たい熱帯魚」。
いやはや、ひとの感想を聞くと、観にいきたくなってしまうものですね。
しかし、どうやら「バーレスク」がそろそろ上映終了とのこと。観にいけるかしら…。

和田

2011/02/03

いよいよ2月。

今日の稽古場の東山青少年活動センターに向かっていた時に
通りすぎた京大そばの吉田神社が、人でごった返している。
そういえば今日は節分でした。
しかし、豆もまかず、恵方巻にもかぶりつかないまま、日が改まろうとしています…

1月が終わり、とうとう「来月末公演します!」という言い方が
「今月末公演します!」という言い方に変わってしまいました。
あと3週間で本番。
稽古も具体的な段取りを含めて、詰めが始まっています。
明日はスタッフさんのお見せする通し稽古の予定。
いまの作品の姿を確認できるチャンス!
はりきって臨みます。

ご予約も、ぽつぽつとご連絡いただくようになってきました。
予定お決まりの方は、ぜひぜひご予約お願いいたします!
sitatamekikaku_su@yahoo.co.jp

和田

2011/01/25

とりあえずつなげてみる。

日曜日に、重実さんと出村さんの出演していた
『Dance 4 All 2011123』が終了しました。
私も当日スタッフとしてお手伝いをしながら
二人の踊りを見ることができました。
「巣」のインスピレーションもむくむくと湧いてきます。

さて、いよいよ本番までおよそ一か月。
来月の今頃は劇場入りして最後の詰めをしている、はず。

今日は、今まで作ってきたシーンをつなぎあわせて、
ざっくりとした通し稽古をやってみました。
まだ決まっていないことも多いしラストシーンもできていませんが
とりあえず通してみる! という中で見えてくるものもあります。
あと、シーンごとの稽古では得られない時間感覚も確かめられるので、
なかなか実りのある稽古となりました。
今日得たことを明日からの稽古で活かさねば、です。

ときどき、ふと俳優に投げたひとことが、
俳優の身体の感触をびっくりするほど変えてしまうようなことがあります。
この前のシーン稽古で、鴨嶋さんのパフォーマンスにそれが起こりました。
その変容が劇的なぐらいで、思わず嬉しくて笑ってしまいました。
きっと、そういう化学変化がたくさん起これば起こるほど、
作品はゆたかになっていくのだろうと思います。

さあ、ゆたかな作品目指して、あと一カ月!

和田

2011/01/20

今週末は。

シーン作りをこつこつ進めています。
それにともなって、
俳優に覚えてもらわないといけないテキストがぽつぽつ出てきました。
しかしそのテキスト、どうやらヒジョーに覚えづらいらしく……
休憩をはさむ度にテキストをぶつぶつとつぶやく出演者3人なのでした。

さて!
今週末23日は、出演者の出村さんと重実さんが踊る
コミュニティダンスの公演【Dance 4 All 2011123】が
京都芸術センターにて、開催されます!
和田が個人的によくお手伝いをさせていただいてる
JCDNが企画・制作協力ということもあって、わたしも当日スタッフをします。
さまざまな身体、ダンスで爆発するエネルギー、浴びられます。
ぜひぜひお越しくださいませ。
詳しくは → 【京都芸術センター】http://www.kac.or.jp/

和田

2011/01/18

地道な稽古。

M☆3の出演を終えた出村さんも合流し、稽古の日々。

京都では雪が降って積もっているぐらいなのに
ときおり、稽古場の暖房がききにくいということがあり、
寒い寒いと思わずつぶやいてしまう…。

年内はいろいろ実験の繰り返しでしたが、
年明けからは具体的なシーンづくりに取り組んでいます。
細かいことを少しずつ積み上げていく、地道な稽古です。
しかし、はたして地道でない稽古があるだろうか。

まだ全体像は見えてきていませんが、
ぼんやりとしていた輪郭が徐々にくっきりしてきています。


こぼれ話。

某靴屋さんで働いている鴨嶋さんは、ちかごろすっかり靴好きさん。
今日はおろしたてのガッチリした靴を履いてきていて、嬉しそうでした。
持ってみたらずしっと重く、なかなか履きごたえがあるのだそう。
そんな鴨嶋さんに言わせると、
私のスニーカーはとうに寿命が来ているみたい…。

和田

2011/01/07

2011年、初稽古。

「巣」の2011年初稽古でした。

今日はちょっと試しに、と持ってきたテキストを読んでもらいました。
稽古を見に来てくれた照明の小嶋さんにも
アイホールで小屋入り中の出村さんに代わって読みに参加してもらい、
いろいろテキストをこねくりまわしてみる。
と、むくむくとシーンのイメージが湧いてきました。
本番でも使う可能性、濃厚です。
なので、どんなテキストなのかは、まだないしょにしておきます…。

小嶋さんは稽古を手伝ってくれただけではなく、
チョコパイの差し入れという、うれしいものを持ってきてくれました。
私が持参した帰省土産の東京ばな奈(ラムレーズンサンド)とあわせて、
思いがけないスイーツでにんまりの女子たちなのでした。

なんだかんだで本番は来月末。
ご予約もお待ちしております! どしどし!
予約メールアドレスはこちら→ sitatamekikaku_su@yahoo.co.jp

和田

2011/01/03

謹賀新年

明けましておめでとうございます!

したためにとっての2011年は、なによりも始動の年として
忘れられない1年になるんじゃないかと思っています。
とにかく、2月末の「巣」を成功させねば、という気持ちです。

みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

あと、1点お知らせです。
「巣」で出演してくださる出村弘美さんが、
M☆3『こいのいたみ ~ come on! ITAMI~ 』に出演されます。
和田もいろいろお世話になった諸先輩方が他にも多数参加されているこの作品。
わたしも出村さんのハジけている姿を見に行くつもりです!!
今年の観劇初めに、ぜひぜひ。

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関西を拠点とするパフォーミングアーティストとの共同製作事業
“Take a chance project025”

M☆3『こいのいたみ~come on! ITAMI~ 』
2011年1月9日(日)~10日(月・祝) @伊丹・アイホール
演出・美術=杉原邦生
作=ブルーバード


和田