2011/11/29

地図を眺める。

構成表初稿があがって一週間。
わたしの稽古のやり方にとって、
構成表とは、地図のようなものだと思います。

稽古の最初の段階では、
島や海や大陸や、山や森や平野や街や、
生き物や植生の分布図がばらばらに生成されていって、
それをある瞬間に、緯度と経度の中に配置する。

次の稽古では、
それを眺めて、俳優の身体と一緒にそこを旅して、地形を検証する。
つながっていると思っていた道が断崖で、
想像していなかったところにけものみちがある。
(このとき、できるだけこまやかに歩きつくそうとすること。)

どんな風景が見えるのか、見えてこようとしているのか、
そして自分がどんな風景を見たいと思っているのか。

稽古じゃない時も、構成表をぺらりと一枚目の前に置いて、
ぼーっとしていることがあります。
なんだかつながりがおかしいと思ったら、折り曲げたり、はさみで切ったりします。

そして地図は少しずつ更新されていきます。

明日もあたらしい地図を携えて、稽古にのぞみます。

和田

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