2015/06/02

最優秀作品賞をいただきました!

あまりに怒涛のペースで稽古をしていたので途中経過をご報告できておりませんでしたが、創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう」vol.5上演審査、最優秀作品賞をいただきました!
http://www.ffac.or.jp/news/detail53.html

書類審査、プレゼン審査、上演審査と、課題戯曲でなければ自分で取り組むことがなかったであろう三島由紀夫の近代能楽集『葵上』の演出プランを育て、1ヶ月半ぎゅうぎゅうに稽古をしていました。こんなに自分と距離のあるテキストを扱ったのは初めてで、物語にはまったく欲情しないまま、けれども言葉へのフェティッシュが起動して、三島によるサービス満点の構築物と格闘するのが最後には楽しくなっていました。この格闘にいっしょに付き合ってくれた俳優とスタッフには感謝がつきません。
上演審査に臨んだのは、ぜんぜん視点もアウトプットの方法も違うけれど、奇しくも同じ1987年に生まれた女性3人の演出家。最後の公開審査会は、議論とはまさしく生ものなのだなあと痛感するようなダイナミックさで展開していき、審査される側としては、まな板の上で横たわりながらぱさぱさに乾いていくような、タフな2時間を過ごしました。強い視力の前になにもかも見透かされる。最優秀作品賞をいただきましたが、課題もたくさんあります。
応援いただいたみなさま、ありがとうございました。
来年、福岡で公演できます。もっと、もっと、次へ。