2016/12/26

『棲家』仙台公演、終了しました!

杜の都の演劇祭2016のフリンジプログラム『棲家』、無事に2日間の公演をつとめることができました。フリンジの募集情報を発見したいきおいで応募、というところから、多くの方にさまざまなかたちで応援いただき、この旅を実現できました。京都からやってきた小さなユニットを迎えてくださった仙台のみなさまに、心から感謝しています。

『棲家』の台詞に、とにかくまっすぐ向かっていった作品でした。したための作品は俳優に多くのたよりを与えず、丸腰で立つことを要請してしまいますが、今回もまた、ミニマムな上演の条件の中で、言葉以外には寄る辺のない75分。言葉への解像度を上げることで息と声と時間をつないだ穐月萌さんと田中祐気さんの仕事は豊かでした。SENDAI KOFFEE CO.さんの空間は、やわらかく上演を支えてくださいました。近年のしたため作品ではめずらしく俳優がころびませんでした。上演を通じて太田省吾のテクストに興味を持ってくださったお客様もいらっしゃって、リーディング公演冥利に尽きます。

したための上演は終わりましたが、杜の都の演劇祭の公演は、フリンジもメインもまだまだ続きます。ぜひ残りのプログラムもたくさんの方が楽しんでくださいますように。http://www.morigekisai.com

さて、ただいま、京都。
次の旅はいつになるかな。また仙台へ、そしてほかのどこかへ、作品とともに旅をしたい。そしてこれからは、旅先で助けてもらうばかりではなくて、ほかの土地から京都に来たひとの力になる、京都のちいさなめじるしになれたらいいなあ、と思っています。(『棲家』も、京都で御覧いただける機会がつくれたらいいなあと思っています。)