2017/11/21

『ふるまいのアーキビスツ』&『オフリミット』

12月に参加する「岸井戯曲を上演する in OSAKA #0」(和田が『ふるまいのアーキビスツ』を演出)、1月に努力クラブの合田団地さんとともに立ち上げた粘土の味『オフリミット』公演の情報をアップしました!
どちらも、和田ひとりやしたためだけではつくることができない枠組みのなかで、刺激的な方々とご一緒できる機会です。存分に楽しみます。ですので、みなさまもぜひ、お楽しみに!

2017/11/09

和田が「内臓語にもぐる旅」に参加しています

鳥公園主宰の西尾佳織さんと京都芸術センターの共同実験プロジェクト、「内臓語にもぐる旅」にリサーチャーのひとりとして和田が参加しています。ミーティングになかなか参加できない幽霊メンバーですが、ことばの出どころについて、ことばが形づくる視野について、ゆらゆらと考え続けている日々です。
来週には、砂連尾さんと小川さやかさんをお迎えしての公開勉強会と、リサーチメンバーによるリサーチ報告会があります。

西尾佳織「内臓語にもぐる旅」公開勉強会+リサーチ報告会

会場|京都芸術センター ミーティングルーム2

【公開勉強会】
第1回 
日時:11月14日(火)15:30-17:00
ゲストスピーカー:砂連尾理(振付家、ダンサー)

【第2回】
日時:11月16日(木)13:00-15:00
ゲストスピーカー:小川さやか(文化人類学者、立命館大学大学院准教授)

【リサーチ報告会】
日時:11月18日(土)15:00-17:00
報告者:リサーチメンバー

内容の詳細とお申込みは>>

2017/09/09

亀山トリエンナーレ参加|守屋友樹と和田ながら『山と海に貼り付けた』

「守屋友樹と和田ながら」名義で制作する新作パフォーマンス
『山と海に貼り付けた』の情報を公開しました。
三重県亀山市でおこなわれる亀山トリエンナーレにて、
9月24日(日)と10月8日(日)に上演します。
昨年8月に『石|溶けちゃってテレポート、固まってディレイ』にて
共同クリエイションに臨んだ守屋さんとふたたびの作品づくり。
ダンサーの正木悠太さんに出演していただきます。
現地リサーチで見出されたキーワードは、「東海道」「コピー&ペースト」、
そして「征夷大将軍・坂上田村麻呂」!?
亀山の町を借景に、「ここ」と「ここではないどこか」を行ったり来たり。
そんなパフォーマンスになりそうです。
ぜひお越しください!

守屋友樹と和田ながら
『山と海に貼り付けた』

日程|2017年
9月24日(日)13:00 / 16:00
10月8日(日)13:00 / 16:00

料金|無料

会場|喫茶佳 駐車場
三重県亀山市東町1-4-6

>>『山と海に貼り付けた』 詳細はこちら!
>>亀山トリエンナーレ2017 詳細はこちら!

2017/07/16

2018年夏に『文字移植』を再演します!

こまばアゴラ劇場、2018年度春夏のラインナップが発表されました。
したため、来年の夏のど真ん中、こまばアゴラ劇場にゆきます。
初めての東京公演、『文字移植』(原作:多和田葉子)を再演します!

2018年度 こまばアゴラ劇場ラインナップ
>>http://www.komaba-agora.com/program/lineup2018

公演の詳細については順次お知らせしてまいります。
1年以上先のことではありますが、どうぞお楽しみに!

2017/06/28

#5『ディクテ』無事に終演しました!

先週末25日をもって、したため#5『ディクテ』の全ステージが終了いたしました。ご来場いただいたみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
フライヤーに、「そこに触れるすべてのものの声を刺激してやまないテクストから、いま、したためが導く演劇とは。」と書きました。でも、稽古の途中で、違うなと思いはじめた。「したためが導く」のではなく、「『ディクテ』によって導かれる演劇とは」だろう、と。どうやってもテクストに愚直であることしかできない、という和田の不器用さを、励まし、刺激し、ともに作品を紡ぎあげてくれたチームに、感謝が尽きません。
おそらく、どんな時期であろうとも理由を引っ張り出してくればなにかの節目として名付けることができるので、和田の20代最後の作品だからとか、アトリエ劇研で上演できるのは最後だからとか、あるいは『ディクテ』を書いたころのテレサ・ハッキョン・チャと和田が同じ歳のころだとかというのは、ほんとのところ、作品の本質とはなにも関係がないのだろうと思います。でも、そういった節目を背負わせてもなお、まったくくすむことなく、よい作品をつくることができたと感じています。
どんなふうに書いても、思っている分の感謝を示すには不足だと思ってしまって、気をつけていても、ありがとうございましたと何度も書いてしまいます。でも、とにかく、ありがとうございました。そして最大の感謝を、テレサ・ハッキョン・チャ、すばらしいテクストを書いた彼女に。

2017/04/19

したため#5『ディクテ』チケット発売!

6月の本公演#5『ディクテ』のチケット受付開始となりました!
専用フォームからのご予約、メールでのお申込み、窓口販売、クレジット決済、などなど、お好きな方法をお選びいただけます。

したため#5『ディクテ』
6月22日(木)~25日(日)@アトリエ劇研
公演詳細はこちら>>http://shitatame.blogspot.jp/p/shitatame5.html

テレサ・ハッキョン・チャの『ディクテ』は、読んでいるだけで、声帯に、肺に、直接はたらきかけてくるようなテクスト。ここ1年と少し、誰かがすでに書いた言葉に向かってさまざまにアプローチしてきたしたためが、いま、持てる限りをふるいたたせて臨むべきテクストだと思っています。
挑戦し続けるしたためを、どうぞお見逃しなく。

2017/04/11

『そこ、いま、C さん、いま、鳴る、』終演しました!

9日に、「動詞としての時間」臨床哲学/時間論 上演プロジェクト『そこ、いま、C さん、いま、鳴る、』の上演を無事に終えました。ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。

時差の長澤慶太さんに教えてもらって初めて読んだ木村敏。彼の記述は、生きていることの秘密に向かう運動そのもののように感じられました。
彼の時間論に接近していこうとするうちに、わたしは、「いま・ここ」という言葉のうちに無意識に予定してしまっている連帯を解除したいという思いに至り、そのすえに、舞台上に登場した4人にはずいぶんと野蛮なやり方で呪いのようなものをかけた格好に。けれど、そこから彫琢された動詞のエッジは、今まで知らなかった鮮やかさでした。中川裕貴さん、穐月萌さん、石井花果さん、武内ももさん、ありがとうございました。
(それから、中川裕貴さんのチェロは、奏者にその音を聴かれない全編アコースティック、という今作がラストアクト。耳の精度を上げて響きを聴き送ることができて、よかった。お疲れさまでした。)
時差はこれからも木村敏を参照した作品作りの企画を続けていくそうです。ぜひご注目ください。

そして、和田ながら/したためは、6月下旬の本公演『ディクテ』に向けて走り出しますよ!
>>したため#5『ディクテ』

2017/03/10

最後の読点までがタイトルです

和田ながら/したための次の活動は、「時差」という企画団体にお声がけいただいた「動詞としての時間」臨床哲学/時間論 上演プロジェクトでの新作『そこ、いま、C さん、いま、鳴る、』上演です。そのためにいま、木村敏というひとの時間論を読んでいます。一緒に作品をつくる中川裕貴さんのアルバムとか音源を聴きまくっています。(そして、中川裕貴、バンドのレコ発ライブは12日にUrBANGUILDです)
本番は4月7日から3日間。ご予約受付中。
あとひとつき、頭も身体も、もみくちゃに。

時差「動詞としての時間」臨床哲学/時間論 上演プロジェクト
『そこ、いま、C さん、いま、鳴る、』
演出|和田ながら
演奏|中川裕貴
出演|穐月萌 石井花果 武内もも(劇団速度)
日程|2017年4月
7日(金)19:00
8日(土)15:00/19:00
9日(日)11:00/15:00
会場|green & garden http://green-and-garden.net
         ※京都市営地下鉄東西線「二条城前」駅下車、1番出口より徒歩約5分
         ※京都市バス「堀川三条」下車、徒歩約3分
料金|前売 800 円/当日 1,000 円 
予約など詳細は時差ウェブサイトにて≫
http://kyotojisa.wixsite.com/jisa/tour

2017/02/21

はぐらかせない逐語的な隘路を

「太田省吾を〈読む〉――「未来」の上演のために」の劇場実験、『裸足のフーガ』の上演が18日に終わりました。たった1度きりの本番、台詞をひとことも削らずやった2時間と少し。1ヶ月とわずかという短期間での稽古でここまで来れたのは、身体と声を賭してくれたタフな出演者のおかげです。そして、上演の時間が濃いものになったのは、観客席の高い集中力があればこそでした。3作品の長丁場、お付き合い下さりありがとうございました。

書かれている台詞はすべて発語する、という自分のルールが、やがて、なにひとつはぐらかすことのできない逐語的な隘路に自分と出演者を追い立てていきました。声と言葉の倫理と葛藤。人間の口ごもりそのものが出来事として立ち上がるのでなければ、言葉とともに舞台に立てもしないという厳しさ。そして、社会的な属性や物語が極端にうすめられたふたりの人間が最小単位で関わりあおうとすること。
戯曲に書かれているのに自分が諾としなかった(できなかった)ことにもまた、言葉にするべき重要なものが含まれているように思います。たとえば、性別と距離、普通に立っては言えない詞章。

上演後の公開ラウンドテーブルと翌19日の非公開のディスカッションで、半年続いたこの研究会もいったん終了となりました。こんな機会はあまりに貴重で、自分のやっていることが試みるに足る作業なのかこわくもあり、いやでも愚直にやるしかないのだと、なんともひりひりする日々でした。研究会で交わされた言葉、与えていただいた示唆、これから自分が考えるべき問題、もりだくさんです。身体と現在と未来。もちろんそれは、原理から疑うことが課されているわけです。

上演を終えても、いまだ隘路のさなかにいます。その先にきざすものを、しぶとく探り、問うことによってしか進むことのできない隘路をゆきつづけることが、常にしょいつづける宿題だと感じています。
これからもしたためと和田の来し方/行く先を、どうぞよろしくお願いいたします。

2017/02/13

「太田省吾を〈読む〉――「未来」の上演のために」ご予約締切のお知らせ

いよいよ今週末18日(土)に近づいてまいりました「太田省吾を〈読む〉――「未来」の上演のために」ですが、ご予約が定員に達したため、受付を締め切りました。当日券は若干枚の発行を予定しております。

『裸足のフーガ』は、出演者の集中力に助けられ、とにかくこつこつ繰り返す稽古です。隣にいる誰かと最小単位でかかわりあおうとする人間の姿をつかまえようとするとき、どんな省略もどんな余剰も許されなくなる、そんな厳しさを感じています。

企画詳細はこちら≫https://ohtakyoten.jimdo.com/

2017/02/02

パイナップルの穴よりこんにちは

昨年8月の共同企画「わたしは、春になったら写真と劇場の未来のために山に登ることにした」で上演した和田演出による『石|溶けちゃってテレポート、固まってディレイ』。
その舞台作品の上演プロセスと並走しながら、写真家・守屋友樹が和田への返歌として『Turn Up the Book #2 Reading The Map』という冊子を制作しました。和田も、撮影やデザイン中の守屋にああだこうだ勝手な感想を述べたり、横でげらげら笑ったりしてました。
アトリエ劇研での公演にご来場いただいた方にはお渡ししていますが、来そびれた方にも朗報。これ、VOU(http://voukyoto.com/)で買えます!  また、今後の守屋の作品の展示会場や和田の公演会場などで、可能な限り販売しますので、ぜひ機会があればお手にとってご覧ください。

『Turn Up the Book #2 Reading The Map』
http://pineapple-hole.tumblr.com/works

出版名義は守屋による出版レーベル「pineapple hole」。パイナップルの穴からどんなものが見えるのか、今後の活動にもご注目を。

※ 共同企画の開始当初は舞台作品の上演後に展覧会を行うと告知していましたが、この冊子を展覧会に対応するものとして代えさせていただきます。和田と守屋は次回の共同作業も準備中。続報をお楽しみに!

2017/01/24

「太田省吾を〈読む〉――「未来」の上演のために」劇場実験!

『棲家』の上演で納めた2016年でしたが、はてさて2017年も、太田省吾の戯曲ではじまります。いや、すでにはじまっています。稽古に没頭中。

京都造形芸術大学舞台芸術研究センターよる研究会「太田省吾を〈読む〉――「未来」の上演のために」に和田が演出家として参加しています。数回に渡る非公開のディスカッションを経て、村川拓也さん、相模友士郎さん、和田の3名の演出家が、劇場実験に臨みます。和田は1980年の戯曲『裸足のフーガ』の試演に取り組むことにしました。
太田省吾の複数の戯曲を横断しながら構成した2011年の『はだあし』、昨年末に仙台で上演した『棲家』、そして今回の『裸足のフーガ』。今までも、そして今も、太田さんの戯曲をやる稽古場は、言葉への解像度を上げておかないとすっころんでしまうようなスリルに満ちています。

『裸足のフーガ』
作|太田省吾
演出|和田ながら
出演|穐月萌 今村達紀 合田団地(努力クラブ) 出村弘美 石井花果
日程|2017年2月18日(土)13:00
会場|京都芸術劇場 studio21(京都造形芸術大学内)
料金|1,000円(予約優先制)
予約など詳細は特設ウェブサイトにて→http://ohtakyoten.jimdo.com/

劇場実験の公開は一日きりですが、ご予定合えばぜひお越しください!