2017/06/28

#5『ディクテ』無事に終演しました!

先週末25日をもって、したため#5『ディクテ』の全ステージが終了いたしました。ご来場いただいたみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
フライヤーに、「そこに触れるすべてのものの声を刺激してやまないテクストから、いま、したためが導く演劇とは。」と書きました。でも、稽古の途中で、違うなと思いはじめた。「したためが導く」のではなく、「『ディクテ』によって導かれる演劇とは」だろう、と。どうやってもテクストに愚直であることしかできない、という和田の不器用さを、励まし、刺激し、ともに作品を紡ぎあげてくれたチームに、感謝が尽きません。
おそらく、どんな時期であろうとも理由を引っ張り出してくればなにかの節目として名付けることができるので、和田の20代最後の作品だからとか、アトリエ劇研で上演できるのは最後だからとか、あるいは『ディクテ』を書いたころのテレサ・ハッキョン・チャと和田が同じ歳のころだとかというのは、ほんとのところ、作品の本質とはなにも関係がないのだろうと思います。でも、そういった節目を背負わせてもなお、まったくくすむことなく、よい作品をつくることができたと感じています。
どんなふうに書いても、思っている分の感謝を示すには不足だと思ってしまって、気をつけていても、ありがとうございましたと何度も書いてしまいます。でも、とにかく、ありがとうございました。そして最大の感謝を、テレサ・ハッキョン・チャ、すばらしいテクストを書いた彼女に。